こんにちは。
私は右手の中指の付け根の痛みと動かしにくさがあり、半年以上痛みが続いたので整形外科に受診したら、『ばね指』と診断されました。中指の付け根に注射してもらったら、すぐに良くなりました。でも息ができないほど痛かった・・
更年期関節痛
更年期になると、手指の痛み、動かしにくさ、腫れ、しびれなどの不調を訴える人が増えてきます。この関節痛は、更年期関節痛といわれるものです。
加齢に加えて更年期は、女性ホルモンの急激な減少で、腱や腱鞘が浮腫みやすくなり、腱鞘炎を起こしやすくなることが知られています。関節痛自体は、必ずしも更年期との関連があるとは限りませんが、人によってホルモン補充療法を行うことで改善することもあります。
症状
最初の半年間が最も症状が強く、閉経後数年でだんだんと軽減していくことが多いです。
治療
- ホルモン補充療法
 - エクオール補充
 - アセトアミノフェン(鎮痛剤)
 - 非ステロイド系抗炎症薬
 - ビタミン剤
 - 漢方
 - 心理カウンセリング
 - 生活習慣の見直し
 
関節リウマチを心配して、受診される方も少なくありません。私もその1人でした。
関節リウマチ (自己免疫疾患)

手指、手、肘、肩、足、膝、などの多くの関節に痛みと腫れが出現し、滑膜が腫れて厚くなり、関節や骨を壊して関節の変形を引き起こします。
30~50代で発症しますが、特に40代が最も多く、朝起きた時の手足のこわばり、手指関節の炎症から始まります。特に症状が起きやすいのは手の関節や手指のつけ根や、指先から二番目にある関節です。
そして、左右対称に現れることが関節リウマチの特徴的な症状の1つです。
※ 閉経が関節リウマチに及ぼす影響については、明確な結論は出ていません。
症状
- 最初は両方の手や足の指の関節が対称的に腫れる
 - 朝、こわばりが強い
 - 人によっては膝関節や股関節など大きな関節にも病変が進む
 - 水が溜まり、動きにくくなり、痛みのために日常生活に支障をきたす
 - どの年代でもおこるが、特に30~40歳代の女性に多く発症
 - 軽症の人もいれば重症の人もいて症状も多彩
 - 貧血症状
 - 体のだるさ
 - 微熱
 
関節リウマチは、関節だけの病気ではなく全身の病気です。

原因
不明
治療
- 抗リウマチ剤と非ステロイド性消炎剤
 - ステロイド剤
 - 免疫抑制剤
 - 生物学的製剤
 - 手術
 
ばね指

(画像引用)公益社団法人 日本整形外科学会 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
ばね指とは、腱鞘炎で腱の動きが悪くなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感を生じます。進行すると、指の曲げ伸ばし時に引っ掛かりが生じ、指が曲がったまま戻らなくなり、無理に戻そうとするとカックンとはねるばね現象が起こります。
症状
- 朝、指がこわばり、動かしにくい
 - 指の曲げ伸ばしがうまくできず、途中で引っかかる
 - 指が曲がったまま戻らない
 - 無理に戻そうとすると、とカックンと指がはねる
 
原因
- 更年期:女性ホルモンの低下により、腱や腱鞘が浮腫みやすくなり、腱鞘炎を起こしやすくなる
 - 指の使い過ぎ:パソコン・携帯などよく使う人・指を良く使う職業の人
 
治療
- 腱鞘炎症があるため、安静にする
 - 抗炎症剤を使う
 - 整形外科で理学療法を受ける
 - 痛む指の付け根にステロイド注射をする (物凄く痛いけど効果あり)
 - 手術
 
ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

(画像引用)公益社団法人 日本整形外科学会 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)
親指の腱鞘炎によって、手首の親指側で痛みや腫れを感じます。.
症状は朝に強く、親指を広げたり、動かしたりすると強い痛みがあります。
原因
- 女性ホルモンの減少(更年期)
 - 指を良く使う職種
 - 親指の使いすぎ
 
治療
- 安静にする
 - 抗炎症剤を使う
 - ステロイド注射
 - 手術
 
手根管症候群

手根管とは、1本の正中神経と9本の腱が通っている靱帯で囲まれたトンネル状の器官のことです。手根管症候群では、手根管の中で正中神経が圧迫されて、親指から薬指の親指側の3本半の指でしびれ、痛みが生じます。
原因
- 特発性
 - 原因不明
 - 妊娠・出産期や更年期の女性に多い
 - 骨折などのケガ
 - 仕事やスポーツでの手の使いすぎ
 - 透析
 - 腫瘍や腫瘤など
 
治療
- 消炎鎮痛剤
 - ビタミンB12
 - 塗布薬
 - シーネ固定などの局所の安静
 - 手根管内腱鞘内注射
 - 手術
 
ヘパーデン結節・ブシャール結節

ヘパーデン結節は、指の第1関節が赤く腫れたり、痛みを伴ったりします。また、動かしにくくなり、関節が変形したりします。ミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ばれる水ぶくれのようなでっぱりができる事があります。
指の第2関節に同様の症状がみられるものを、ブシャール結節といいます。
原因
- 原因は不明
 - 一般に40歳代以降の女性に多く発生
 - 手を良く使う人にはなりやすい傾向
 - 遺伝性は証明されてはいませんが、母や祖母がヘバーデン結節ニなっている人は、体質が似ていることを考慮して、指先に負担をかけないように注意する必要あり
 
治療
- 局所の安静(固定も含む)
 - 投薬
 - 局所のテーピング
 - 急性期では少量の関節内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効)
 - 手術
 
母指CM関節症
物をつまむ時やビンのふたを開ける時など親指を必要とする動作で、手首の母指の付け根付近に痛みが出ます。進行するとこの付近が膨らんできて母指が開きにくくなったり、母指の指先の関節が変形したりします。
原因
- 閉経後の女性の発症頻度が高い
 - 使い過ぎ
 - 老化
 - 関節軟骨の摩耗
 
治療
- 消炎鎮痛剤の貼り薬
 - CM関節保護用の軟性装具の装着
 - 固めの包帯を母指から手首にかけて8の字型に巻いて動きを制限
 - 消炎鎮痛剤の内服
 - 関節内注射
 - 手術
 
手指の違和感など気になったら、専門医に診断してもらってくださいね
参考 日本整形外科学会

											


とても参考になりました!
コメントありがとうございます!参考になって良かったです。
指の関節の変形が気になっていました。病名があるのですね、参考になりました
コメントありがとうございます!参考になって良かったです^^